子育ての情報交換ができればと思い近所の保育園で募集していた子育てサークルへ、子供が6ヶ月頃から約1年間参加してきました。6回ほど育児講座を受講した後はサークル登録をして、月1回程のペースで保育園の育児支援ルームをお借りし、子供達を遊ばせながらママ友とランチや近況報告をしてきました。
安全な場所で子供たちをのびのびと遊ばせることができたので、ただお喋りするだけで時間と空間を使ってしまうのが勿体ない気がして、時々はハロウィンやクリスマスなど季節の行事に合わせたイベントを考えて、行ってみたりしました。
10組前後の親子が参加していて、ほとんどの方が育児休暇中で次年度の保育園の申込みをし、3月までにそれぞれ保育園の入園が決まり、ひとまずお別れとなりました。そこで3月のお別れの際には子供達の成長記録を残しつつ、出会った参加者や保育園へ感謝の気持ちを伝えられたらと、手形を使った寄書を作ってお渡しすることにしました。
◆手形を取るコツ
子供が誕生してから何度か手形を取ってみたのですが、なかなか思った通りの場所に思った通りの形に取るのが難しいことが分かっていました。今回、寄書を作ろうと思った時に1枚でも綺麗な手形を取るのは難しいかもしれないと思い、手形とメッセージをバラバラに取って、後で画像ソフトで合成する方法を考えました。
準備した物はポストカードほどの大きさの紙、手形を取るインクとトレー、今回はお豆腐の入っていた容器を使用。それから、子供がちょうど握れるくらいの小さなスポンジ。そして、手形を取る前に作業する側と子供の手にワセリンを塗っておくと、手に付いたインクを落としやすいです。
スポンジにインクを少し染み込ませ、子供の手にポンポンと付けられればいいのですが、手を開くのを嫌がる子もいるので一度スポンジを握らせて、離した後に手を紙に押し付けてみたりしました。指をギュッと握りしめてしまう子もいるので、大人数名で協力して指を開かせると何とか取れますよ。
◆スキャナで取り込んで素材を画像として保存
子供達の手形をそれぞれバラバラに取ったら、それぞれのお母さん方から別の紙にメッセージを書いてもらいました。そして、これらを素材として画像編集ソフトで手形とメッセージを寄書へと合成していきます。手形は1枚でも綺麗に取るのが難しいので、素材として取っておくと後の作業が非常にやりやすいです。
まずはスキャナーで、子供の手形全てとメッセージをバラバラに取り込みます。この時、手形の大きさが原寸大から変更されないように注意が必要です。それからメッセージは背景を透明にして、メッセージと手形を一旦画像データとして保存します。
◆画像ソフトでレイアウト編集
画像データとして保存した子供たちの手形とお母さん方からのメッセージを、画像ソフトを使ってレイアウト編集していきます。今回は春のお別れの季節という事もあり、子供の手形を桜の花に見立て色を変更し、桜の木をイメージしたレイアウトとしました。背景の中央に木の幹を描き、子供の手形を配置していきます。手形の配置が決まったら、上からその手形の子のお母さんからのメッセージを重ねてみました。そして最後に、画像ソフトで寄書を作る最大のメリットとして、同じ物を必要枚数分プリントし、台紙に貼り完成です。プリントする時まで、子供の手形が原寸大になるように注意しましょう。
今回、保育園へお渡しする分を含め10枚作ったのですが、これをアナログで作ろうとすると子供の手形を10枚綺麗に同じような場所に取ることはとても困難、ということを想像できると思います。画像ソフトを使った寄書作成のアイデアは少し特殊な方法ですが、寄書の複製が数多く必要な際にはとっても便利な方法です。そんな時のご参考になればと思いご紹介しました。