エジプト原産のモロヘイヤという野菜をご存知ですか?
アラビア語で「王様だけのもの」という意味があるそうで、王様がひとり占めしたくなるような栄養価が高い野菜です。ビタミン類やミネラル類、食物繊維を多く含み、健康や美容にとっても良い夏野菜の王様、今で言うスーパーフードなのです。エジプトと言えば思い出されるクレオパトラも、モロヘイヤが大好きだったそうです。
◆種をまくだけで育つ
GW頃、モロヘイヤの種をまきました。気温が30℃超えない頃は、なかなか育ちが遅く少し心配になりましたが、気温が30℃以上になるとグイグイと伸び、伸びた枝から摘み取って、食べることができるようになりました。畑から持ち帰った直後は、こんな感じ。枝に葉っぱが沢山ついています。
暑い国の野菜なので水やりは気にせず、最初に芽が出た後、苗の状態になった時に1回間引いたくらいで、あとはほとんど何もすることなく、気温が高くなるとグイグイ育っていきました。これは初心者でもラクに育てられる野菜だと思います。
注意点としては、種に毒性があるので、花を咲かせないようにすることが重要です。摘み時が遅くなり、黄色い花が咲きかけてしまった時には、花部分を切り落とすようにしました。種を食べると、食欲不振、下痢や嘔吐、めまい、起立不全などが起き、ひどい場合は心不全を起こし死に至ることもあるそうです。
◆モロヘイヤの食べ方
枝ごと摘んできたら、手で葉っぱだけに摘み取りさっと水洗い。沸かした熱湯で茹でます。
結構すぐに茹で上がり、茹でるとかなり全体のカサが少なくなります。
ザルにあげて刻むのですが、我家では手動のフードプロセッサーを利用しています。
かつお節、梅ドレッシング、ポン酢などを入れて、フードプロセッサーで刻むと、モロヘイヤの葉がネバネバトロトロになります。オクラもエジプトの方が原産国ですが、オクラのようなネバネバトロトロの状態になります。味や食感はオクラよりはイガイガや種などもないので、クセがなく食べやすいです。ゆで時間もオクラより短時間で済み、調理が手軽です。
◆期待される効果
調理したモロヘイヤは、ごはんや冷奴にのせたり、そうめんにのせたりして食べています。
この日は、そうめんの上に調理したモロヘイヤをのせ、家庭菜園で採れたナスをレンジでチンして、ミニトマトものせました。全て自家製の野菜づくしです!ネバネバトロトロの食感が食欲増進になり、スルスルと食が進みました。この夏、このメニューを何度も飽きずに食べています。
アンチエイジングや紫外線から肌を守る効果も期待できるモロヘイヤ。カルシウムが豊富で、ストレス軽減にも役立ち、夏バテ予防や疲労回復効果も期待できるそうです。
今年は命の危険もありそうな酷暑ですが、モロヘイヤのおかげかとても元気に過ごしています。