どうも、オカメです。
所沢から行ってきた金沢リポート第25回はひがし茶屋街の志摩の続きです。
前座敷を出てなかの間を通り、「ひろま」に移動しました。
ひろま
ひろまの床の間。
こちらも壁は紅一色。
柱は全て漆塗り。
白い椿と黒い実のなったつる草
つる草のしだれ具合のせいか、何とも艶めかしく感じる茶花です。
これが武家屋敷に飾ってあったら、こうは感じないのだろうか?
茶屋街マジックにかかっているんでしょうかね。
掛け軸
そよ風に吹かれる柳と女性。
着物の配色もさることながら、柄も繊細で艶めかしい女性の姿。
武家屋敷で見た書の掛け軸よりも、やっぱり絵が良いなぁ。
コチラの部屋には可愛らしい釘隠しがありました。
うさぎの頭の釘隠し
ウサギが真正面を向いている釘隠し。
なんで真正面向きにしたんでしょうね。
釘の頭を隠すのにもこの職人芸が惜しげもなく使われています。
ひろまから見た中庭側の景色
御簾越しにみる中庭&はなれ(写真左奥)。
下の柵(でいいんだろうか)部分にも毬のような透かし彫りがなされており、どこかしこも手が抜かれていないことがうかがえます。
外に面した廊下に吊るされた照明
桜模様の照明。
純和風なのかもしれないですが、何ともエキゾチックな趣があります。
何となく旧前田侯爵邸に出てきた照明に似ていますね。
時期も近いっちゃ近いせいだろうか?
廊下から見た中庭
典型的なお茶屋の庭らしいです。
石灯籠がいくつかありました(ここから見えるのは1つだけですが)。
中庭は明かりとり・風通しのための工夫なんだと、どこかで聞いたことがあります。
はなれの床の間
はなれは芸妓さん達の控えの間だったということで、個々の部屋のみ壁・柱等に漆塗りがされていません。
志摩の中では一番地味・簡素な部屋。
が、現代人の私には贅を凝らした部屋より、こちらの方が落ち着きます。
はなれから見たひろま
芸妓さんはこの部屋からお客様の様子などを伺っていたのでしょうか?
外から見ると中がそこまで派手派手かは分からないですね。
次回はお茶屋さんの裏側にあたる台所や倉庫のような部分を見て回ります。
オカメでした。