どうも、オカメです。
都内散策第76回、旧前田侯爵邸の続きです。
女中部屋から外の見ると、前田侯爵の別邸「和館」が見えました。
奥に見えるのが和館
別邸の和館は主に接客用として使っていたそうです。
和館も見学可能(無料)。お茶室を借りてお茶会を開くことも出来るそうです(有料)。
本館の後に見ようと思っていたのですが、入場が16:30までなので見学できませんでした。
都の所有ってことを忘れていた…。きっかり17時閉館なんですね。
女中溜室前の廊下
女中室辺りは廊下もそこまで華美な装飾はされていませんでしたが、この先に前田侯爵の主寝室が出てくるからなのか廊下も徐々に豪華な造りに。
真っ直ぐ進んでいくと丁度階段ホール脇に出ました。
階段ホールから見えていた透かし彫細工
豪華な造りながらもどこか親近感を感じる。
何でかな~と思い後日調べて分かりました。
こちらのモチーフは仏教的なモチーフである「宝相華唐草(ほうそうげからくさ)」が採り入れられているそうです。
そういえばこの唐草文様は各部屋の様々な位置に施されていました。
和洋折衷だから海外の家と違いどこか親しみを感じたんですね。
階段ホール正面は3女の部屋でした。
3女居室
広さは3男部屋くらい。
コチラも見事な照明。部屋はガラーンとしていますが、当時の写真が展示されていました。
旧三女部屋
中央にベビーベッドのようなものがありますね。
三女が赤ちゃんの頃に撮影したんでしょうか?赤ちゃん部屋だと考えると広すぎる!
それにしても過去の家具もセンスが統一された品のいい部屋ですね。
前田侯爵・菊子夫人寝室(中央位置を撮影)
ここは唯一家具が設置されている部屋(ただし奥まで入れない)。
シンプルながらも品の良い家具と部屋の雰囲気が調和しています。
寝室(右半分)
流石館の主の寝室。
どこよりも広い!場所も南西角部屋と良い場所。
隣の夫人室とつなげると長女の部屋の2倍以上の広さ(40帖くらいありそう)。
ちなみにこの部屋や夫人室の窓の透かし彫りは「菊の花」の模様になっており、「菊子夫人」の名にちなんだようです。
当時の部屋の様子
現在の配置と若干変わっていますが、調度品はあまり変わりがないようです。
この部屋を見てしまうと、ほかの部屋に家具が無いのが残念でならない。
夫人室
菊子夫人お部屋。
そのままティーサロンとかになってしまいそうな雰囲気。
コチラの調度品は当時のものとは違うのか、実際に腰かけられます。
夫人室 暖炉
どの部屋のマントルピースも素敵だったんですが、こちらのは一際優雅な印象だったので個別撮影。
大理石で作られ、文様は葡萄と菊の唐草。
色・デザインともに柔らかい印象でした。
このまま部屋続きのドアをくぐると隣は次女居室。
次女居室 暖炉
他の部屋とは趣が違った暖炉。他は大体大理石でしたが、こちらは焼き物のタイルで彩られていました。
七宝焼きの様な素材で、浅葱色。
暖炉内の文様は前田家家紋の「加賀梅鉢」だと思われます。
次女居室 照明
照明本体も浅葱色。
次女の部屋だけ和洋折衷と言うよりはアラビアンな印象を受けます。照明のレリーフの形のせいでしょうか?
この照明もクリスマスツリーの様な形で面白く、豪奢な照明は多かったですが個人的には一番これが好き。
次女居室の隣がスタート地点の書斎前室になり、2階の1周が終わりました。
次回は1階へ。
ちなみに所沢に洋館はないんですが、所沢お隣の入間市に『旧石川組製糸西洋館』という場所があります。
年に6回(H26年度は4/19・5/17・6/21・9/20・10/18・11/9)だけ公開しています。
近くに住む身としてはぜひそちらも行ってみたい。
次回1階を一周します。
オカメでした。