これまで我家の洗濯機上部には、強力突っ張り棚を取り付けて、使っている洗剤とストックを雑然と置いてありました。出産前、洗剤のストックは洗面台の下に収納してあったのですが、今は子供のいたずら防止として、洗濯機上部に置くようにしています。ところがある日、ストックの重みで夜中に強力突っ張り棚が、脱落…。おまけに、突っ張っていた壁の石膏ボードが限界に近づいているようで、壁の角に隙間ができはじめました。しっかりと重たい洗剤類を置ける棚板を取り付けようと、DIYの方法を考えてみました。
◆棚を取り付ける金具を選ぶ
一般的に棚板は、棚柱やL字金具、棚受けブラケットで取り付ける方法があります。棚柱は棚の位置を自由に動かせるメリットがありますが、2本~4本の棚柱の水平垂直を狂いなく取り付けるのは、初心者には難しいと考えました。また、L字金具やブラケットの場合、思いっきり棚受けの金具が目立つので、好みではありませんでした。そこで今回見つけたのが、横折金具という物。ホームセンターで1個100円程度。2cm厚ほどの棚板を取り付ける場合、同じ位の幅の金具を使うと、金具が棚板の裏に隠れるようになります。右折と左折があるので、2つずつ購入。
更に、金具を目立たせないように、アイボリーの水性ペイントで塗ってから取り付けることにしました。
◆ネジ穴位置の壁紙を剥がしておく
どの金具を取り付けるにせよ、我家の場合は正面壁はコンクリートなのでネジが打てず、左右は石膏ボードなので、ネジが止まるようにアンカーを打つ必要がありました。しかし、アンカーは金具のネジ穴ピッタリに取り付ける必要があり、DIY初心者にとっては難しすぎる技。アンカー取付けに失敗すると石膏ボードの穴は回復できず、ネジが止まらないという事態が予想されました。そこで今回は、失敗してもやり直せる方法を考えて、金具を取付け。まずは左右の壁の垂直平行にマスキングテープで印を付け作業開始。
壁に金具を取り付ける前に、ネジ穴をあける位置の壁紙にカッターで切り込みを入れ、一部を扉のように剥がしておきます。剥がした壁紙は金具の裏に隠れるように切ってあります。このようにしておくと、穴あけに失敗した際に壁紙を閉じて、別の場所へ穴あけをやり直しすることができますよ。
◆石膏ボードにネジを止める下地処理剤
今回、金具取付けに使える木ねじの直径が、2.7~3.1mmと限定されていました。アンカーではネジ直径が3.5mm~の物がほとんどで、付けられる物がなかったという理由もあります。そこで見つけたのが、ネジ径など関係なく、石膏ボードにネジ止めできるように、強度を増すことができる下地処理剤を使うことにしました。
ドリルを持っていないので、石膏ボード壁に太いネジを一度打って、グリグリと穴を広げながらネジを外します。8mmほどの穴の中に、下地処理剤を詰め固まるのを待ち、念のため一晩放置。この下地処理剤は、同じ位置に3回ほど使えるので、失敗してもやり直しがきくという点が初心者には安心でした。
下地処理した所に横折金具の木ネジを取り付けると、このようになります。剥がした壁紙と穴は金具の裏に隠れ、下地処理剤のお陰でがっちりネジが止まりました。使った下地処理剤の耐荷重は35kg程度。棚板を乗せる部分には耐震ジェルパットを置き、ネジ止め不要としました。
◆棚板設置
棚板は家に余っていた板に、白っぽいリメイクシートを貼った物を用意。取り付けた金具の上に乗せれば完成!
金具が目立たず、とてもスッキリ棚を設置することができました。
金具は棚板と壁の隙間に隠れて、ほとんど目立たない状態です。棚板の下を覗くと、こんな感じです。
ネジ穴をあける部分の壁紙を剥がしておけば穴あけのやり直しができるのと、下地処理剤を使うことで失敗を恐れず金具を取り付けることができました。この方法であれば、他の場所にも気軽に棚を設置できそうです!